X1(CZ-800C)
中学の頃、MZを買おうと貯金を始めて高1の時初めて買ったのがX1(CZ-800C)でした。
パソコンテレビなる本製品はMZのクリーン思想をベースに高速カセット、PCG、PSGを標準搭載、拡張スロットはともかくG-RAMまでなぜか別売(MZっぽい)で色もなんと3色と、まさに特長満載なPCです。
私の思い過ごしかもしれませんが元祖X1は経年で問題を発症し、ある日突然爆音と共に電源内部のサイリスタが吹き飛びます(原因をご存じな方がおりましたらお教えください)。原因がわからない以上、電解コンデンサの交換が役立つかは?ですがどちらにせよ必要なのでやっちゃいましょう!
※お約束ですが作業はすべて自己責任で行ってくださいネ!
X1電源コンデンサ一覧(独自調べ、各自自分の環境に適用の際は再確認の事)
№ | 容量 電圧 | 備考 |
C5 | 1uF 50V | |
C6 | 220uF 200WV | |
C9 | 220uF 10V | |
C11 | 0.47uF 250V | |
C13 | 47uF 10V | |
C17 | 100uF 35V | |
C18 | 220uF 25V |
№ | 容量 電圧 | 備考 |
C21 | 2200uF 10V | |
C22 | 2200uF 10V | |
C25 | 47uF 50V | C25のシルク印刷が2箇所にあるので注意! |
C25_2 | 47uF 16V | |
C983 | 47uF 10V | |
C987 | 47uF 10V |
CZ-800Cに外付けFDD(CZ-502F)を搭載します。
CZ-502Fは5インチ×2ドライブを搭載していますが、今回は片側ドライブにHXC Floppy Emulator(以下HxC)を搭載します。
HxCは1台で2ドライブまでエミュレーションできることからCZ-800Cからは0/1ドライブがHxC、2ドライブが実FDDの3ドライブが見えるようにする。
3-1.HxCを接続する
①HxCは3.5インチベイサイズですが元のドライブは5インチです。マウンタを取り付けてドライブを固定します。
この際、マウンタのフロントベゼルの加工が必要になります。
②HxCの信号コネクタ、電源コネクタは3.5インチタイプの為に変換が必要です。
3-2.HxC向けの設定をする
CZ-502Fには背面DIP-SWがあり、この設定で2台のドライブをX1がサポートするドライブ0~3までのどのドライブに割り振るかを決定します。また、内蔵のFDD(FD-55BV)にはDS0、DS1のみが接続されていてDIP-SWの設定に基づきDS信号を入れ替えてドライブに伝えています。
また、標準の状態ではそれぞれのドライブに入るDS信号は排他で、例えばDS0を入れたドライブにはDS1信号は到達しません。今回はHxC側にDS0とDS1の両方を出してあげる必要がある為、設定を変更します。
①背面のディップスイッチの設定は左ドライブ=0、右ドライブ=1(SW1の1-2をON、他はOFF)で設定ます。
②基板上のSジャンパーピンW2,SW3を設定します。
・SW2:左ドライブ側の設定(1-2側ショート:DS0を左ドライブへ通知 2-3側ショート:DS0を右ドライブへ通知)
・SW3:右ドライブ側の設定(1-2側ショート:DS1を右ドライブへ通知 2-3側ショート:DS1を左ドライブへ通知)
今回はDS0/1共にHxCを搭載した左ドライブ側に通知したいのでSW1=1-2側ショート、SW2=2-3側ショートで設定します。
※SW2とSW3はジャンパーピン1,2,3の順番が逆なので注意の事
3-3.FDD向けの設定をする
「3-2」でDS0、DS1の両方の信号共に左ドライブ側に出す設定をしたため、このままではDS信号が右ドライブへ通知されません。そこでDSの入力元のコネクタから直接右ドライブへ信号を供給します。
①CZ-502のコネクタ「J」の7ピン(DS2)を直接、コネクタ「N」の14PINにジャンパーする。
②FDD(FD-55BV)上のDS信号のジャンパー設定をDS2に設定します。
「Try it again. Turn power switch slowly」メッセージが出たら
①キーボード端子の抜き差しをしてみる