PC-98DO+


1.特長

PC-98とPC-88が1台になった夢(?)のマシンです。

CPUは国産V33A、HDD内蔵可、EMS用スロット内蔵と以外にツボを押さえています。

あさヤンTOWNでは同PCをMS-DOS3.3Dで動かしています。

 

2.電源の電解コンデンサを交換

3.SASI-HDDを増設

PC-98DO+にはSASI規格のHDDを内蔵可能なのですがなぜかコネクタは50PINではなく34PINとなっています。以下に変換コネクタ作成に必要な情報を示します。

(1)電源のコンデンサを交換

・34PINコネクタは変換基板のオス側コネクタのイメージ
・34PINコネクタ内の数字が変換基板のSASI50PINコネクタ(メス側)のPIN番号
・LE+とLE-はLED+とLED-です。

※当方独自の調査ですので間違いがあるかもしれません。データの利用はご自身の責任で行ってください。

33 31 29 27 25 23 21 19 17 15 13 11 9 7 5 3 1
                               
 GND  GND  GND  GND  GND  GND  GND  GND  GND  GND  GND  GND  GND  GND  GND  GND  LE+ 
LE- 2 4 6 8 10 12 14 16 36 38 40 42 44 46 48 50
                                 
34 32 30 28 26 24 22 20 18 16 14 12 10 8 6 4 2

(2)SASIHDDの入手について

SASI規格のHDDを新たに入手することは非常に困難です。また、製造から時間が経過しており、継続利用を考える上でも不安が残ります。

 解決策としては「クラシックPC救済委員会」様が製作されている「変換番長 CF SASI/SCSI変換」の利用する手段があります。同システムはCFを利用したSASI/SCSI HDDエミュレータです。

 

※変換番長 CF SASI/SCSI変換 利用時の制限事項

上記の仕様で変換コネクタを作成して変換番長を内蔵させた場合、最初の電源投入時に変換番長はエラー(HDDアクセスLED点滅)でHDDブートできません。ここで一度電源を切って再投入(RESETボタンは不可)していただければ普通に起動します。私はこれで不自由していないので気にせずに使っています。

 

4.EMSメモリを増設

拡張スロットの下に98NOTE用のEMSカードを搭載できるようになっています。当方の環境ではI・OデータのPIO-98NTを使用しています。

 

※メモリ増設の際、サウンドBIOSとの共存ができない為、メインボード上のJP1を2/3側から1/2側に切り換える。

《参考1》.DIP-SWの設定について

     

ON

OFF
SW1 1 ディスプレイの種類 専用高解像度 標準解像度
2 未使用(常にOFF)    
3 未使用(常にOFF)    
4 FDD番号の設定 内蔵#3,4 外付#1,2 内蔵#1,2 外付#3,4
5 RS-232C同期モード選択    
6 RS-232C同期モード選択    
7 未使用(常にOFF)    
8 N88-BASIC(86)時のグラフィック  拡張グラフィック(4096色中16色) 基本グラフィック(8色中8色)
SW2 1 未使用(常にOFF)    
2 ターミナルモード指定 ターミナルモード BASICモード
3 テキスト画面文字数 80文字/行 40文字/行
4 テキスト画面の行数 25行/画面 20行/画面
5 メモリスイッチの指定 保持する 工場出荷時に設定
6 内蔵固定ディスクの指定 内蔵固定ディスク無 内蔵固定ディスク有
7 未使用(常にOFF)    
8 GDCモード GDC 5MHz GDC 2.5MHz
SW3   1 内蔵FDD動作指定 内蔵FD固定モード 内蔵FDプログラムモード
2 内蔵FDD動作指定 640KBモード 1MBモード
3 未使用(常にOFF)    
4 未使用(常にOFF)    
5 未使用(常にOFF)    
6 内蔵RAMの内容変更 RAMを512Kバイト RAMを640Kバイト
7 未使用(常にOFF)    
8 未使用(常にOFF)